2019年度(第34回)大同生命地域研究奨励賞 受賞者の決定について-大学院人文社会科学研究科 遠藤環准教授
2019/7/11
2019/8/6 贈呈式の様子、遠藤准教授からのコメントを追記
このたび、2019年度(第34回)大同生命地域研究奨励賞受賞者に大学院人文社会科学研究科 遠藤環准教授が選ばれました。7月19日(金)に一般社団法人『クラブ関西』にて、贈呈式が行われます。
大同生命地域研究賞について
1.この賞を設けた趣旨
大同生命国際文化基金は、大同生命保険相互会社(当時)の創業80周年記念事業として、外務大臣の認可により1985年3月に設立された財団法人であります。その目的は「国際的相互理解の促進に寄与する」こととし、そのためいくつかの事業を行ってきました。
この賞は、「地球的規模における地域研究」に貢献した研究者を顕彰するもので、様々な地域の人と文化に対する理解を究極の目的としている点で、本財団の設立目的と一致します。それはいわば国際的相互理解を考える上で最も基礎的な部分を担うもので、医学に例えれば臨床医学に対する基礎医学のような関係にあたります。こうした理解に立ち、関係学界の協力を得て、この賞を創設しました。
2.対象とする地域
アジア、アフリカ、中南米、オセアニア(ただし、発展途上地域または周辺?辺境地域)。
3.受賞者の要件
受賞者は、原則として日本国内に居住し、かつその活動も日本を拠点とすること。
4.選考
全国主要大学、研究機関等に置かれた推薦委員からの推薦に基づき、大同生命地域研究賞選考委員会が決定する。
2019年度(第34回)大同生命地域研究賞受賞者の決定
氏名 |
遠藤 環(エンドウ タマキ) >>埼玉大学研究者総覧 |
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所属?職名 | 大学院人文社会科学研究科?准教授 |
業績名 |
大同生命地域研究奨励賞 「タイなどの都市住民の生活とインフォーマル経済の研究」 |
贈呈式の様子(8月6日追記)
挨拶する遠藤准教授
受賞者全員で記念撮影(右より2人目:遠藤准教授)
遠藤准教授からのコメント(8月6日追記)
この度は、このような栄誉ある賞を頂くことになり、とても励まされる気持ちになるのと同時に、第34回という地域研究を奨励してきたその歴史の重みを感じ、緊張する気持ちでもあります。
現代のアジアのメガ都市を対象に研究していると、急速に変化するアジアの経済社会のダイナミズムや直面する諸課題の複雑さを日々実感します。また地域横断的なダイナミズムが貫く現在のアジアは、各国の固有性に注目する従来の地域研究のみではなく、グローバル化などに伴う地域横断的なダイナミズムと地域社会の固有性の相互作用を捉えるための新しいアプローチが改めて必要とされていると感じます。
今後も、現在のアジアを見つめ、理解する方法を模索しながら研究を進めていきたく思います。
選考?推薦委員の先生方や財団の方々にお礼を申し上げると同時に、これまでの研究を支えてくれた研究仲間、恩師やメンターの先生方、家族、そして調査地のホストファミリーやリーダーなどにも感謝の意を表したく思います。
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