科学者の芽育成プログラム「1日大学生」を開催しました
2024/8/7
8月3日(土)、科学者の芽育成プログラムの1つである「1日大学生」を開催しました。
科学者の芽育成プログラムとは、埼玉大学大学院理工学研究科が提供するサイエンスプログラムです。主に小学5年生~中学生の皆さんに体験を通した専門的な学習機会を提供することによって、科学に関する好奇心?学習意欲?能力の成長を促し、開花させることを目指しています。
今回開催した「1日大学生」は、全ての分野を幅広く学び、興味を広げるための導入となるプログラムです。
冒頭に坂井学長より、「科学者の芽育成プログラムとして、今日一日、皆さんにはこの大学で科学、サイエンスに触れてもらいます。この経験を通して科学に対する夢や気持ちを、大きく育ててください。そして将来、新しい分野を開拓する科学者や技術者を目指してくれたら大変うれしく思います。今日一日、大学生として研究生活を楽しんでください」と挨拶があり、その後、以下の5つのグループに分かれて実習を行いました。
数学実習 | 確率のパラドックス 担当:理学部 高橋悠樹 助教 |
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物理学実習 | 自然放射線と宇宙線 担当:井上直也 埼玉大学シニアプロフェッサー |
化学実習 | 味だけじゃない!砂糖と塩の違いを調べよう 担当:工学部 小玉康一 准教授 |
生物学実習 | 野菜や果物の糖を調べてみよう 担当:理学部 小竹敬久 教授 |
地学実習 | 断層岩と地震の化石の観察 担当:教育学部 岡本和明 教授 |
数学実習では、モンティホール問題と呼ばれる確率の問題について調べました。
物理学実習では、私たちの回りに普通に存在する自然放射線の観察(霧箱?サーベイメーター)を通して、正しく理解するとともに、宇宙からの放射線の起源について学びました。
化学実習では、砂糖と塩といったどの家庭にもある見た目は同じ調味料を、溶けやすさや電気の流しやすさなどからその違いを調べました。
生物学実習では、野菜や果物、ジュースに含まれているブドウ糖の量を調べました。
地学実習では、断層の幅や岩石の詰まっている様子、粘土を観察しました。
このプログラムの運営には、たくさんの埼大生が運営や実習の補助として関わっています。
物理学実習の補助をした学生は、「興味を広げ、好奇心を引き出してあげられるようにサポートしたい」と意気込みを語ってくれました。
実験?実習をサポートする埼大生
ポスター発表会の様子
卒業式では、永澤明埼玉大学名誉教授より、代表の受講生への卒業証書が読み上げられました。そして、受講生全員に向け、「今日の体験で、科学や研究のおもしろさが分かったと思います。ここで終わるのではなく、これからも様々な経験をして、世界を背負う科学者や技術者になってください」とエールが送られました。そして、実習を担当した講師より、参加者全員に卒業証書が授与されました。
「1日大学生」での経験を通して、受講生の皆さんに芽生えた「科学者の芽」が大きく成長できるよう、これからも科学者の芽育成プログラムでは、様々なプログラムをご用意してお待ちしております。