北極をめぐる世界情勢-白石和子氏をお招きした講義「なぜ、今北極か?」-
2024/7/9
教養?スキル?リテラシー科目の講義「Introduction to International Relations」は、日本と世界との結びつきを第一線で担っている各国在京大使館や国際機関の皆さんなどを講師にお迎えし、世界中から集まる留学生と日本人学生が交流しながら共に学び、グローバルな問題への理解と国際的な視野を広げることを目指した国際共修授業です。ホームページのニュースで講義の様子を毎週お伝えしています。
7月4日(木)の講義では、外務省にて様々な大使を歴任され、特に北極担当大使をされた経験を持ち、現在は三井海洋開発社外取締役の白石和子氏を講師に迎え、「なぜ、いま北極か?」というテーマで講義が行われました。
講義では、北極と南極の違いについて解説され、両地域の生態系や大陸の違い、さらには領土問題に焦点を当て、北極圏が8か国の領土である一方、南極はどこの国の領土でもないということから、北極をめぐる世界情勢についてもお話がありました。ロシア、ウクライナ、中国、アメリカ、そして日本が北極に対してどのような関与をしているか、白石氏の大使としての視察経験に基づいた洞察が共有されました。
学生たちによるグループディスカッションでは、「世界の果てで地球の愛を叫べるのか?そして日本が果たせる役割とは?」というテーマで学生たちは議論を交わし、それぞれの発表が行われ、北極をめぐる世界平和と日本の役割に関する多くの意見がありました。北極問題への関心が高まるとともに、国際社会における日本の位置づけについて深く考える機会となりました。
この講義を通じて、学生たちは北極の重要性と、それに関連する国際的な課題についての理解を深めることができました。