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    ―さいたま市の政策「誰一人取り残さない持続可能な地域社会」の実現に学生が企画提案―

「第12回学生政策提案フォーラム in さいたま」で本学学生グループが優秀賞受賞―さいたま市の政策「誰一人取り残さない持続可能な地域社会」の実現に学生が企画提案―

2023/11/28

受賞後、記念撮影に収まる学生ら
後列左から江口幸治准教授と江口ゼミ学生
前列中央は清水さいたま市長、右隣りは大学コンソーシアムさいたま代表の柳澤埼玉大学理事?副学長、ほか審査員の方々

11月26日、大学コンソーシアムさいたま及びさいたま市が主催する「第12回学生政策提案フォーラム in さいたま」が武蔵浦和コミュニティセンターで開催され、審査の結果、人文社会科学研究科 江口幸治准教授ゼミナールの政策提案が優秀賞を受賞しました。

このフォーラムは、「大学コンソーシアムさいたま」加盟大学の学生が、さいたま市の政策課題の解決方策を提案するもので、さいたま市の発展に寄与することを目的に毎年開催されています。今回の政策課題テーマは、「誰一人取り残さない持続可能な地域社会」とし、社会経済が大きく変化する中で、さいたま市が持続可能な成長?発展を続けていくためには、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念を基に、多様化する人々のライフスタイルに合わせたインクルーシブな地域づくりのための政策提案を求めるもので、9大学の10グループが応募し、解決方策をプレゼンテーションしました。
第12回学生政策提案フォーラムinさいたま 参加グループ?発表テーマ一覧PDFファイル

プレゼンテーションする江口ゼミ学生

江口ゼミナールの学生は、人手不足に伴う外国人労働者の積極的な受入を進める日本社会において、生活上の困り事を相談や解決できない外国人の事例を知り、さいたま市の外国人市民数や同市が行った外国人向けの行政サービスのアンケート調査から、さいたま市は多言語に対応するWEBサイト、相談窓口、生活便利帳の冊子、SNSなど様々な政策を行っているものの、外国人市民からは各種サービスの存在自体を知らず、受けられるべき支援を受けられなかったとの意見に着目し、SDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」に沿う、支援を必要とする人々、特に外国人市民に焦点を当てた解決策を、「やさしい行政」と題して提案しました。

政策提案の概要、プレゼンテーション内容

さいたま市の公式YouTubeチャンネルにおいて外国人市民に向けに、生活上の必要な行政サービスの申請手続き方法や受けられる支援の情報、ゴミ出しなどの地域における生活ルールを多言語の字幕を付したオリエンテーション動画を作成し提供することを提案しました。

動画の内容の工夫として、動画の終わりにサービス担当部署や相談窓口の設置場所の道のり、必要な書類の記入箇所など動画を用いて文面では伝わりにくい部分を視覚化することにより、外国人の方々にわかりやすく伝えることができ、また、役所に出向かなくともいつでも視聴することで理解が深まるとの効果をあげました。

また動画の作成ポイントとして、埼玉大学における実際の学生駐輪場の利用手続き方法について、埼玉大学マスコットキャラクターのメリンちゃんと大学の窓口担当職員とのやりとりを動画に収め、作成事例としてその映像を流しながら説明を行いました。

参加者全員での記念撮影

大学コンソーシアムさいたまとは
さいたま市内及び近隣の大学により、相互の自主性を尊重しつつ、大学が有する知的資源を活用した活動を行うとともに、大学相互の連携及び交流と活力ある地域社会の形成及び発展に寄与することを目的に平成23年10月26日に発足し、同時にさいたま市と幅広い分野において密接な協力と連携を推進するため、両者間で包括協定を締結しています。

加盟大学:埼玉大学、埼玉県立大学、浦和大学、慶應義塾大学薬学部、芝浦工業大学、聖学院大学、日本赤十字看護大学さいたま看護学部、日本大学法学部、日本薬科大学、人間総合科学大学、放送大学、目白大学、国際学院埼玉短期大学

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