埼玉大学とハノイ国立建設大学が持続可能な社会形成のためのテクノロジーに関する国際カンファレンスをハノイ市で開催しました(日越外交関係樹立50周年記念事業及び日本ASEAN友好協力50周年事業)(研究機構 戦略的研究領域 循環型ゼロエミッション社会形成研究領域 国際共同研究)
2023/11/22
ベトナムSATREPS活動の一環として、11月2日、3日に埼玉大学とハノイ国立建設大学共催で、国際カンファレンス「International Conference on Advances in Engineering and Technology for Sustainable Development (ICONS 2023)」をハノイ市ハノイ国立建設大学で開催しました。
国際カンファレンスには日越をはじめとする国内外の研究者や政府関係者ら約150名が参加し、2日間にわたり約50件の研究発表が行われ、持続可能な社会形成に向けた最新技術やテクノロジーが報告され、活発な意見交換が行われました。
国際カンファレンスでは、SATREPSメンバーも多数発表を行い、ベトナム側研究代表者のグエン?ホアン?ザン副学長からはSATREPSプロジェクトで推進しているベトナム建設廃棄物適正管理やリサイクルに関する基調講演も行われました。また、本学小松登志子名誉教授からも以前に本学が実施したJST戦略的創造研究推進事業(CREST)の研究成果活動が基調講演として紹介されました。
さらに、JICAベトナム事務所久保次長からは、ベトナム循環経済移行に向けて、本国際カンファレンスやSATREPS活動が大きく貢献することが述べられました。本学の川本教授からは埼玉大学とハノイ国立建設大学の長きにわたる学術交流の取り組みや今後の連携強化の重要性についても述べられました。
今後もSATREPS活動を基軸に、本学戦略的研究領域「循環型ゼロエミッション社会形成研究領域」のベトナムでの技術協力連携や国際研究開発活動を推進していく予定です。
2023年は日越外交関係樹立50周年ならびに日本ASEAN友好協力50周年を迎える中、本国際カンファレンスは同記念事業の一つとして日本政府より認定されています。
現地報道の一例
Hanoi University of Civil Engineeringウェブサイト
国際カンファレンスの様子
JICAベトナム事務所久保次長のご挨拶
本学小松登志子名誉教授による基調講演
国際カンファレンス集合写真
ベトナムSATREPSプロジェクトに至る経緯
本学とハノイ建設大学(HUCE)とは、2011年の11月に大学間協定(MOU)を締結し、これまでも数多くの研究交流?学生交流を進めています。学生交流では、JASSO(独立行政法人日本学生支援機構)の留学生交流支援制度を利用した博士前期課程学生の相互派遣?受入を2011年度より行い、2015年度からは博士前期課程の共同教育プログラム(ジョイントマスタープログラム)を開始しました。そして、これらの交流実績をベースに、2018年からJST-JICA 地球規模課題対応国際科学技術協プログラム(SATREPS)研究課題名:ベトナムにおける建設廃棄物の適正管理と建廃リサイクル資材を活用した環境浄化および及びインフラ整備技術の開発)を開始しました。
参考
ベトナムにおける建設廃棄物の適正管理と建廃リサイクル資材を活用した環境浄化およびインフラ整備技術の開発|国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)