第13回漢日対比語言学研討会等にて大学院人文社会科学研究科劉研究室の2名が受賞しました
2022/11/22
(左から)受賞した藤本さんと尾藤さん
8月20日(土)~21日(日)に開催された第13回漢日対比語言学研討会にて、大学院人文社会科学研究科 劉研究室に所属する大学院生 尾藤さんと藤本さんが、マスターフォーラム優秀発表賞を受賞しました。
尾藤さんは、10月29日(土)~30日(日)に開催された2022年日語教育与日本学研究国際検討会でも、優秀論文候補表彰(優秀発表賞)を受賞しています。
受賞の概要は、以下のとおりです。
第13回漢日対比語言学研討会 マスターフォーラム優秀発表賞、
2022年日語教育与日本学研究国際検討会 優秀論文候補表彰(優秀発表賞) 受賞 尾藤真裕さん
受賞者 |
大学院人文社会科学研究科 国際日本アジア専攻 ?博士前期課程1年 尾藤 眞裕 さん |
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指導教員 | 大学院人文社会科学研究科 劉 志偉 教授 |
受賞題目 |
【第13回漢日対比語言学研討会】 怖い人か怖がる人か―「~がる」が名詞を修飾する場合に限定して― 【2022年日語教育与日本学研究国際検討会】 連体修飾における接尾辞「がる」の振る舞いに関する一考察―「執着義」以外の場合に焦点を当てて |
【尾藤さんのコメント】
元々日本語教育には興味があったのですが、劉先生の授業で、学習者の視点からみた日本語教育の講義を受けたときにとてもおもしろいと感じ、日本語教育学を学ぼうと決めました。現在は、学部時代からはじめた「~がる」の人称の違いによる使われ方の研究をさらに深め、連体修飾の場合にはいつ?どのように使うのかをテーマとしています。劉研究室には、日本語教師の経験を持つ先輩や留学生も多く所属しており、それぞれの視点から意見をもらえるので、ありがたく感じています。加えて劉先生からも、発表はストーリー性を持たせ、相手に自分の研究の魅力をわかりやすく伝えることが重要だと指導いただいたことが、今回の受賞につながったと思います。
大学院に進学し学会で発表させていただく機会を通して、学部の時に比べて自分の意見を筋道立てて主張する能力を鍛えることができていると思うので、将来は、劉研究室で培った力を活かしていきたいです。
第13回漢日対比語言学研討会 マスターフォーラム優秀発表賞受賞 藤本珠笛さん
受賞者 |
大学院人文社会科学研究科 国際日本アジア専攻 ?博士前期課程1年 藤本 珠笛 さん |
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指導教員 | 大学院人文社会科学研究科 劉 志偉 教授 |
受賞題目 | 複数を表す接尾辞「ら」「ども」の使い分けに関する一考察 |
【藤本さんのコメント】
3年次編入で埼玉大学へ入学しましたが、それは、自らが日本語の学習者でありかつ日本語教育を研究している劉先生の元で学びたいと思ったからです。劉先生は、テレビの字幕などを例に、どのような日本語が使われているのかなど、日常の話題をテーマに授業をしてくれるので、身近なところで気付きを得られる点がおもしろいです。私は、「ら」「たち」と「がた」「ども」といった複数形の接尾辞が、どのような場面や条件で使い分けられているのかを研究しています。研究ではたくさんのデータを見るのですが、その中に、この方向に行けば良さそうだなという道筋が見えてきたときや思ってもみなかった新たな発見ができたときに研究の楽しさを感じています。
今回、賞をいただけたことは、今までの研究を認めてもらえたような気がしてとてもうれしかったです。現在、日本で働いている方や結婚して日本に来られた方たちへの日本語ボランティアとしても活動してるのですが、日本語学習者の方の役に立てるよう、さらに努力していきたいと思います。
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