ゼミで議論を重ねた政策提言を埼玉県知事に届けた!-知事と学生の意見交換会-
2020/11/17
政策提言が行われた全学講義棟1号館301講義室の様子
11月12日(木)、本学の学生が、大野元裕埼玉県知事に政策を提言する「知事と学生の意見交換会」が開催されました。この取り組みは、若者の感性を県政に活かすとともに、学生に生きた学習の場を提供することを目的とし、2010年に始まり今回で11回目を迎え、これまでに学生たちの提案をもとに実現に至った政策もあります。
【これまでに提言が反映された主な事例】
?がん検診を我が事に感じるようにデザインを工夫した、思わず内容を確認したくなる圧着式の子宮頸がん検診受診勧奨はがき
?ドライバーの歩行者優先意識を醸成する、感謝メッセージ型反射式電柱幕「止まってくれて ありがとう」
?インスタグラムを活用し、学生がPR大使となって県産農産物の魅力を発信
?県内公園のウォーキングコースに企業協賛を得て消費カロリー表示看板を設置
?自主防犯活動の活性化のため、県職員有志による「県庁防犯隊」を発足
今回の提言にあたって学生は、老虎机游戏感染症拡大による影響を受けながらも、WEBを活用した県政出前講座の受講や調査活動など、新しい生活様式を実践し政策研究を進め、以下の3つのテーマについて提言をまとめました。
【政策提言のテーマ】
(1)バズらせよう!安全ドライブ #安全運転チャレンジ(工学部 久保田尚教授ゼミ)
(2)若者よ、遊んで学べ!~アクティブ消費者啓発~(経済学部 江口幸治准教授ゼミ)
(3)テレワーク推進のための三位一体改革(経済学部 齋藤友之教授ゼミ)
挨拶する坂井学長
発表した学生に質問する大野知事
- 【記念撮影】久保田教授ゼミ
- 【記念撮影】江口准教授ゼミ
- 【記念撮影】齋藤教授ゼミ
開催に先立ち、坂井学長より「社会に出てからは、誰もが正解を知らない課題に取り組み、解決していく力が必要となる。今回、社会課題に取り組み、解決策を大野知事の前で直接提言できる貴重な経験を今後に活かしてもらいたい。」と学生にエールが送られました。
続いて大野知事より「埼玉県では日々老虎机游戏の対応に向かい合い、また、少子高齢化、特に75歳以上の後期高齢者の方々が増えていく中で、新しい取組に果敢にチャレンジしていきたい。今回、皆さんが政策研究を進める中で、様々な問題や困難があったと拝察する。本日は皆さんと共に社会の課題を考えていきたい。」と挨拶がありました。
工学部 久保田尚教授ゼミでは、高齢者ドライバーの運転事故という社会問題に着目し、加齢に伴い身体機能が低下している高齢者ドライバーが、どのようにしたら自ら運転を控えるか検討。高齢者におけるネットやSNSの利用状況、情報取得の現状を分析した上で、伝達内容はモビリティ?マネジメントやトランスセオレティカル?モデルを駆使し、発信手段はインフルエンサーや有名人の活用、伝達は子どもや孫から伝えることが有効であることなどを提言しました。
経済学部 江口幸治准教授ゼミでは、近年増加している消費者トラブルへの啓発活動として、成人年齢引き下げにより若者の消費者問題は一層増加していくことに注目し、遊びながら消費者トラブルを疑似体験できる「悪徳商法体験ボードゲーム」の活用を提言。大野知事からは「このまま使えますね、すごく良くできています。消費者問題以外でも、いろいろなものに使えますね。」と称賛されました。更に、悪徳商法の危険性や消費者ホットラインの存在を一目で伝えるために、目の「錯視」を利用した「みんなで共有、消費者啓発トリックアート」も提言しました。
経済学部 齋藤友之教授ゼミでは、埼玉県庁職員のワーク?ライフ?バランスを実現させるために、テレワークの推進に着目。未熟な制度、消極性、不十分なサテライトオフィスの課題を見直すために、「テレワーク推進のための三位一体改革」として、⑴埼玉県庁のテレワークの制度の改善⑵意識改革⑶サテライトオフィスの充実を提言しました。
最後に、大野知事より全体をとおしての講評があり「今回はコロナ禍という制限がある中で、今まで気がつかなかったこと、実行する価値があると思わせるものをたくさん発表していただき、大変感謝しています。」と学生に語りかけ、大野知事と学生による記念撮影も行われ、盛会のうちに終了しました。
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